変態紹介③土竜

2017年09月22日

変態紹介記事も折り返し地点に入りました。
本日ご紹介致しますのは、三人目の変態『土竜』です。 

ネタバレ等を含む内容になりますので、プレイ前だけどネタバレOKな方、またはクリア済の方のみご覧頂くようお願い致します。 

幼女専門ネクロフィリア

原作『親指姫』では、冬を前に一人さまよう親指姫が親切な土竜のおばさんに助けられるも、隣に住むお金持ちの土竜のおじさんに気に入られてしまい、結婚を迫られる。本作では、親切そうな土竜の母が見世物小屋から親指姫を引き取ってくれるも、息子・土竜の花嫁にすると勝手に話が進められる……。土竜本人は結婚を強要してくる事はありませんが、それ以上の事をして来ます。

死体愛好家という設定に加え、主人公である親指姫に惹かれるという点で普通の女性ではなく低身長・低年齢・幼児体型の女性が好きと云うかなりぶっ飛んだ性癖の持ち主になってしまいました。おかげさまで、表立って彼のファンを名乗られる方が少ない印象……笑。サイト内で実施しているクリア後アンケートの「一番好きな変態」では案外得票しているんですけれどね!

声優・鴻文人様について

鴻文人様は、実は主題歌ボーカルの最終候補に入っておられました。ご本人様のサイト内でボイスサンプルと共に歌唱サンプルも試聴可能なのですが、めっ……ちゃくちゃ素晴らしいのです。お仕事で仮歌の収録などもされているそうです。

「乙女ゲーの主題歌は出演声優が歌うものだ」というメンバーの主張があり、当初はメインキャラクターの声優さんのどなたかに歌って頂く予定でしたが「この作品において、土竜が主題歌を歌うのはおかしいのでは」という話になり、土竜役のみご担当頂く事になりました。
土竜役候補に関しては他にも数名いらっしゃいましたので、鴻文人様に主題歌を歌って頂いて他の方に土竜をお願いしては?という意見もあったのですが、土竜に関しては自分が最終決定権を貰って、鴻文人様が良い!と言って、決定しました。

土竜へのこだわりが大きかったため、恐らく鴻文人様とは一番長く、多くのやりとりをさせて頂きました。大変お忙しい時期にも関わらず何度かのリテイクにも快く応じて下さり、紳士的で穏やかで美しい土竜と、裏の顔の非道な土竜を、見事に演じ切って下さいました。

ただの乙女ゲームではなく、サイコホラーゲームの敵キャラクターとして存在する土竜の気味の悪さ、存在自体の不快感もしっかり表現しつつ、恋乙女モード各ENDでの独白はいずれも聴いているだけで幸せな気持ちになれるような……幅広い表現力をお持ちの声優様だと思いました。鴻文人様 に土竜を演じて頂けて本当に良かったです。

最低なクズ男、土竜

彼のキャラクターはシナリオ担当である自分の好きな要素を詰め込んだものになっています。表面的な特徴で言えば、ストレートの長髪、穏やかな口調、物腰、長身、優しい低音ボイス......。裏の特徴としては、非人道的で残酷な行為を好み、それを快楽として捉え罪悪感が無い、自業自得の凄惨な末路を辿る......と言った所です。 

特に、炎に巻かれた母親を見て動揺はするものの、そちらを助けずに親指姫を追いかけるシーンで好感度が一気に下がったプレイヤーさんが多いようです。シナリオ担当としては、あそこで母親を助けるような良心のある男では変態道中蛮万歳の対象キャラクターとして不十分だったと思っています。また、その結果、母親が彼を道連れにして、屋敷と(かつて人形にした少女達と)共に焼かれ死ぬという末路を辿ることも、彼というキャラクターを形作る上で重要な要素になっていると思っています。自業自得を体現したキャラクターなのです。

「ホラーゲームに登場する、異常な男と恋をするというコンセプトなので、正常な女性が普通に惹かれてしまう男ではいけない」というのが一番よく表れているのが土竜だと思います。それゆえに、彼はどうしても受け付けないというお声もある一方で、土竜が好きなプレイヤーさんはクズだからこそ好き、という両極端な受け止められ方をしているようです。本作の中で一番変態らしい変態だった、というお声も多いです。

身寄りのない少女を引き取って嫁ぎ先や就職先を与えているというのも、行方不明少女に関する周囲からの疑いの目を反らす為の行為。引き取った少女を直ぐに殺さずしばらく時間を共にするのも、幸せそうな少女の記憶をしっかりと胸に刻んでから殺したいと云う願望の表れ。確かに、彼は本作の中でも一番のサイコパスで、一番のクズなのです。


というわけで、第3回は三人目の変態・土竜でした。いかがでしたでしょうか?
次回は少し順番を変えて、最後の変態・王子をご紹介致します。どうぞお楽しみに!

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