変態紹介②黄金虫

2017年09月21日

変態紹介記事、第2回! 本日は二人目の変態『黄金虫』のご紹介です!
ネタバレ等を含む内容になりますので、プレイ前だけどネタバレOKな方、またはクリア済の方のみご覧頂くようお願い致します。 

人間の手足は、黄金虫には足りない。

原作の親指姫では、黄金虫は親指姫を昆虫だと勘違いし気に入って連れ帰るも、妻や仲間たちに「足が二 本しか無いなんて人間みたいだ、みっともない」と罵倒され、親指姫を捨ててしまうというキャラクター。このエピソードから、「足が二本じゃ足りない」という変態・黄金虫が生まれました。

また、原作ではお魚さんが蟇蛙の元から親指姫を逃がす手伝いをしてくれると云う描写があり、その行為こそが黄金虫と親指姫を引き合わせてしまう結果になるわけですが、本作では「鱒美」が、このお魚さんの役割を担っています。

大正時代を舞台にするなら見世物小屋は絶対に入れたいと云う意見があり、それなら、黄金虫は足の多い女が好きな見世物小屋の団長というのはどうだろう?となったわけです。こうして今思い返すとメンバーらの思考回路は本当に異常だなと思いました(褒めています)。

変態五人は全員が一人称・話し方・年齢・性格・外見的特徴など、何もかもが異なるように作成しましたが、中でも黄金虫は咥え煙草や中途半端な長髪、流し目に派手なスーツなど、大人の色気を纏ったキャラクターになりました。訛りキャラも一人は欲しいという事で黄金虫がその役目を請け負ったわけですが、全国巡業しているという設定とも相まって、彼にして正解だったなと強く思います。

声優・如意棒様について

黄金虫は声がカッコイイ……というお声も多く頂いております。代表の過去作『星が降る国』にもご出演下さった如意棒様ですが、サイトやSNSアカウントをお持ちでない為、謎の多い方です。私の知る範囲ですが、お仕事で声優をされているらしく、そのお声や演技力だけでも十分納得なのですが、お芝居に対するストイックな姿勢は正にプロだと思いました。

本作の声優募集へご応募下さった時、なんと如意棒様は異なる名義でご応募下さっておりました。私は、まさか過去作でお世話になった如意棒様が名前を変えて応募して来られるなんて想像もしておらず、黄金虫の選考結果メールを送った後、ご本人様から「如意棒です」と教えられ始めて気付いたのでした…。
これは私の勝手な想像ですが「昔のよしみで採用」なんて事はされたくない、という意識がおありだったのかな…?と…(違ったらゴメンナサイ…)。有名な芸能人が名前を伏せて小説の新人賞に応募して力試しするなんて話がありますが、正にそんな「実力主義」な一面を見たような気がしました。

本編をプレイして下さった方ならお分かりかと思うのですが、本当にコンシューマゲームで売られていても違和感の無いボイスで、自分の絵などに声をあてて頂けることが本当にありがたく……。
特に性悪END・純潔ENDでは黄金虫の性格がまるで違うものになっておりますが、どちらもきちんと「黄金虫」のまま演じ分けて頂けており、その表現力の幅広さに感動しました……。上手い言葉が見つからないのですが、本当に素晴らしいです。

実は、自分は元々この黄金虫というキャラクターにさほど興味も無く「登場人物の一人」という認識でしか無かったのですが、如意棒様のボイスが付いてからは、すっかり黄金虫の虜になってしまいました……。声や言葉だけでなく「……」等の空白を埋める表現・息遣い一つ取っても「黄金虫はこんな男だ」というのが手に取るように分かる……そんな風に演じてくださったと思っています。

声の力は偉大です。

一番長く、共に過ごす変態として

本作のシナリオを作成したのはもう3年以上前になりますが、その時から黄金虫は夏~秋の担当となっており、長すぎるのでは?と言いつつ良い改善案が出ず、結局そのまま、作中最長の時間を親指姫と共にする事になりました。
制作前にメンバー皆で見た丸尾末広氏原作の「少女椿」というアニメ作品があるのですが、悲惨な境遇で見世物小屋で働く事になった主人公が散々な目に遭いながらもそこから逃げ出さないのがやけに印象的で、そういう「逃げ場の無い恐怖」みたいなものを表現できたら……とシナリオ担当は考えていたのですが、結果的には全く違ったものになりました。

黄金虫は親指姫を土竜貿易に奪われる事を恐れ、とは言え金の約束を違える訳にも行かず、どうすれば親指姫を手放さずに済むか……と考えた結果「怪我等の無い完璧な状態(綺麗な身体)で引き渡して欲しい」という希望に親指姫が沿わなくなれば良い、という答えに行き着いたのでした。

黄金虫は他の変態どもと違い、元々親指姫に個人的な好意を寄せていたわけではなく、彼女と触れ合っていくうちに惹かれ、手放したくない、と思うようになる経過が描かれています。それゆえに彼の人柄の良さみたいなものが作中に出てしまい、足フェチの設定さえなければ良い人なのに……とさえ言われてしまったりするのですが、親指姫を手放したくない→足を増やす手術をすればいい、という思考回路になるあたり、やはり彼も普通の人間ではないのです。

そんな「人間味のある変態」な彼は、プレイヤーさんの中でも人気の高いキャラクターになっています。シナリオ担当の自分も公開前から黄金虫ファンの一人でしたが、同志が増えて嬉しい限りです……!笑


というわけで、第2回は二人目の変態・黄金虫でした。いかがでしたでしょうか?
次回は三人目の変態・土竜をご紹介致します。どうぞお楽しみに!